【初心者向け】漠然としたお金の不安を解消!具体的な目標設定の始め方
将来のお金について、漠然とした不安を感じてはいませんか?「老後資金は足りるのだろうか?」「資産運用って難しそう…」など、考え出すとキリがないと感じるかもしれません。
その漠然とした不安の多くは、「具体的にどうしたいか」「そのためには何が必要か」が見えていないことから生じている場合があります。
そこでおすすめしたいのが、「お金の目標設定」です。
お金の目標を明確にすることで、取るべき行動が分かり、不安が和らぎます。この記事では、初心者の方でも簡単にお金の目標を設定し、計画を立てる第一歩を踏み出す方法を解説します。
なぜお金の目標設定が必要なのでしょうか?
お金の目標設定は、単に「いくら貯めるか」を決めるだけではありません。将来への道筋を立て、日々の行動をより効果的にするための羅針盤のようなものです。目標を持つことで、以下のようなメリットがあります。
- 漠然とした不安の解消: 具体的な金額や期限を設定することで、「いつまでに、いくら必要なのか」が明確になり、不安の正体が分かります。
- 計画性の向上: 目標に向かって逆算することで、「毎月いくら貯める必要があるか」「どのような方法でお金を増やすか」といった具体的な計画が立てやすくなります。
- モチベーションの維持: 目標があることで、「何のためにお金を管理しているのか」が分かり、節約や貯蓄、資産運用へのモチベーションを保ちやすくなります。
- 意思決定がスムーズに: お金に関する様々な選択肢(例:大きな買い物、働き方、投資など)に直面した際、目標を基準に考えることで、自分にとって最善の決断がしやすくなります。
どんなお金の目標を設定すれば良いのでしょうか?
お金の目標は、人生のステージや価値観によって様々です。まずは、あなたの将来やりたいことや、備えておきたいことに思いを馳せてみましょう。
目標は、達成までの期間によって大きく3つに分けられます。
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短期目標(~3年程度):
- 緊急予備資金(生活費の3ヶ月~1年分など)の確保
- 旅行資金
- 家電や家具の買い替え費用
- 資格取得や学び直しの費用
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中期目標(~10年程度):
- 住宅購入の頭金
- 子供の教育資金
- 車の買い替え費用
- リフォーム費用
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長期目標(10年以上):
- 老後資金
- 早期リタイアの資金
- 親の介護資金
- 相続や贈与に関する準備
特に50代の方にとっては、老後資金が最も重要な長期目標となることが多いかもしれません。しかし、それだけでなく、今後数年間のライフイベント(例えば、子供の独立、働き方の変化など)にかかる費用も中期目標として考えておくことが大切です。
具体的な目標設定のステップ
さあ、実際にあなたのお金の目標を設定してみましょう。難しく考える必要はありません。以下のステップで進めてみてください。
ステップ1:現状を把握する
まずは、今現在のお金の状況を把握することから始めます。
- 収入: 手取り収入はいくらですか?(給与、年金、副収入など)
- 支出: 毎月だいたいどれくらい使っていますか?(家賃・住宅ローン、食費、光熱費、通信費、保険料、小遣いなど)何にどれくらい使っているか分からない場合は、家計簿をつけたり、銀行やカードの利用明細を確認したりしてみましょう。
- 貯蓄・資産: 今、銀行預金や証券口座にいくらありますか?保険の積立金なども含め、おおまかに計算してみましょう。
現状を「見える化」することで、これからどれくらい貯められるのか、あるいは節約が必要なのかが見えてきます。
ステップ2:将来の「やりたいこと」「備えたいこと」を考える
次に、ステップ1で見えてきた現状を踏まえ、「将来、どんな生活を送りたいか」「どんなことにお金を使いたいか」「どんなことに備えておきたいか」を具体的に考えてみましょう。
- 定年後はどんな暮らしをしたいか?
- 旅行に行きたい場所は?
- 趣味にお金を使いたいか?
- 子供や孫に何かしてあげたいか?
- 万が一の病気や介護に備えたいか?
一人で考えるのが難しければ、配偶者や家族と話し合ってみるのも良いでしょう。
ステップ3:目標を「具体的」な数字と期限にする
ステップ2で考えた「やりたいこと」「備えたいこと」に対して、具体的な金額と期限を設定します。ここが最も重要なステップです。
例えば、漠然と「老後資金を貯めたい」ではなく、
- 「65歳までに、今の貯蓄に加えて〇〇〇〇万円を貯める」
- 「今後10年間で、リフォーム資金として〇〇〇万円を用意する」
のように、いつまでに、いくら必要かを決めます。金額が分からない場合は、インターネットで情報収集したり、専門家(ファイナンシャルプランナーなど)に相談したりすることも検討できます。
ステ4:目標達成のための計画を立てる
具体的な目標が決まったら、それを達成するための計画を立てます。
- 毎月・毎年どれくらい貯める必要があるか? 目標額から現在の貯蓄額を差し引き、目標までの年数で割ってみましょう。例えば、10年で500万円貯めたい場合、年間50万円(月約4.2万円)を貯める計算になります。
- どうやってその金額を確保するか?
- 支出の見直し・削減(固定費や変動費など)
- 収入を増やす(昇給、副業など、ただし現実的に可能な範囲で)
- 貯蓄だけでなく、資産運用を取り入れる(NISAやiDeCoなど、リスクを理解した上で検討)
「毎月〇万円を貯蓄用口座に移す」「つみたてNISAで毎月〇万円積み立てる」のように、具体的な行動計画に落とし込みましょう。
目標は一度立てたら終わりではありません
人生は変化するものです。家族構成が変わったり、予期せぬ出来事が起きたりすることもあります。そのため、一度立てたお金の目標や計画も、定期的に見直すことが大切です。
年に一度、あるいはライフイベントがあった際に、目標額や達成期限、現在の計画が現実的かどうかを確認してみましょう。必要に応じて、目標や計画を修正することも恐れないでください。
まとめ:小さな一歩から始めてみましょう
お金の目標設定と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、まずは「いつまでに、いくら必要そうか」という具体的なイメージを持つことから始めてみましょう。
現状を把握し、将来やりたいことや備えたいことを考え、それを具体的な数字に落とし込む。そして、そのためにできる小さな一歩(例:毎月〇万円を貯蓄に回す、家計簿をつけ始めるなど)から行動を始めることが大切です。
目標設定を通じて、漠然としたお金の不安は少しずつ解消され、将来に向けて着実に歩みを進めることができるはずです。この記事が、あなたのお金との向き合い方を変え、将来への希望につながる一助となれば幸いです。