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【初心者向け】個人向け国債は安全?仕組みと活用法を分かりやすく解説

Tags: 個人向け国債, 初心者, 資産運用, リスク, 老後資金

老後の生活資金や将来のお金について、漠然とした不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。資産形成の方法として、NISAやiDeCoといった投資について耳にする機会も増えましたが、「投資は難しそう」「元本が減るのは怖い」と感じる方も少なくないでしょう。

「お金のきほんガイド」では、そういった金融知識に自信がない初心者の方に向けて、分かりやすいお金の情報を発信しています。

この記事では、比較的リスクが低い資産運用方法の一つとして知られる「個人向け国債」について、その仕組みやメリット・デメリット、そしてどんな人に向いているのかを解説します。投資と聞くと身構えてしまう方も、まずは個人向け国債という選択肢を知ることから始めてみてはいかがでしょうか。

個人向け国債とは何ですか?

個人向け国債は、国が個人向けに発行する債券です。債券とは、国や企業などが資金を借りるために発行する借用証書のようなものです。国は、私たちからお金を借りて、その代わりに「〇年後に元本をお返しします」「それまで利子を支払います」という約束をします。この「借用証書」が債券にあたります。

個人向け国債は、特に個人の方々が購入しやすいように、最低購入金額が1万円からとなっているなどの特徴があります。

「国の借金」という言葉を聞くと、不安になる方もいるかもしれません。しかし、個人向け国債は国が「個人の皆さんからお金を借りたい」と募集している商品であり、国が責任をもって元本と利子を支払うという約束に基づいています。日本がデフォルト(債務不履行)しない限り、元本や利子が支払われないというリスクは極めて低いと考えられています。

個人向け国債の仕組み

個人向け国債にはいくつかの種類がありますが、ここでは代表的なものについて解説します。

どのタイプも、1万円から購入できます。利子は半年ごとに支払われます。

中途換金について 個人向け国債は、原則として発行から1年が経過すれば、いつでも換金(売却)することができます。ただし、中途換金する際には、いくつかの制約があります。例えば、直前2回分の各利子(税引前)相当額が差し引かれることになります。満期まで保有すれば、元本が保証され、額面金額を受け取ることができます。

個人向け国債のメリット

個人向け国債には、初心者にとって魅力的なメリットがいくつかあります。

個人向け国債のデメリット・注意点

メリットだけでなく、注意しておきたい点もあります。

どんな人に向いている?

個人向け国債は、以下のような方に特に向いていると考えられます。

特に、定年後の資金について考え始めた50代の方で、リスクを抑えて少しずつでも資産を増やしたいという思いがある方にとって、個人向け国債は検討する価値のある選択肢の一つと言えるでしょう。

まとめ

この記事では、個人向け国債の基本的な仕組みや、メリット・デメリットについて解説しました。

個人向け国債は、「安全性を重視して、少しでもお金を増やしたい」という方に適した金融商品と言えます。しかし、これ一つで将来の資金すべてを準備できるわけではありません。ご自身の年齢やライフプラン、リスクに対する考え方などを踏まえ、他の資産運用方法(NISAを活用した投資信託の積立など)と組み合わせることも検討しながら、自分に合った資産形成の方法を見つけていくことが大切です。

この記事が、あなたのお金について考えるきっかけとなれば幸いです。